税理士と社労士のダブルライセンス事務所
小川会計事務所・小川労務事務所
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融資審査において、金融機関が重要視するのは、会社の財務状況を示す「貸借対照表」です。
貸借対照表とは、ある時点における会社の資産と負債、そして自己資本(会社の持ち分)の状況を一覧にした表のことです。
いわば、会社の「写真」のようなもの。
この写真を見ることで、金融機関は会社の財務状況を把握し、融資の可否を判断します。
この貸借対照表を、どのように読み解けば、融資審査で有利に進むのか、具体的な解説をしていきます。
金融機関は、「現金・預金」項目を見ることで、会社の財務状況、特に資金繰りや返済能力を総合的に評価します。
融資を受ける際には、これらの点を踏まえ、できるだけ「現金・預金」を安定的に増加させる努力が求められます。
「現金・預金」の金額が多いからといって必ずしも融資が受けられるわけではありません。
他の財務指標や事業計画なども総合的に評価されます。
実際はない現金を計上し粉飾(赤字隠し)をしていないか、会社実態と現預金残高に整合性があるかなどかが論点になります。
融資審査において、金融機関は売掛金を非常に重要な項目として審査します。
売掛金の状況は、会社の資金繰りや収益性、そして融資のリスクを評価する上で重要な指標となります。
そのため、売掛金の管理を徹底し、金融機関に対して、自社の売掛金が健全であることを示す必要があります。
融資審査において、金融機関は「棚卸資産」を、会社の財務状況や事業の継続性を判断する上で重要な要素の一つとして捉えています。
また、粉飾決算に利用されることが多く、特に注視される項目です。
仮払金や貸付金は、一見すると会社の資産のように見えますが、金融機関から見ると、必ずしもプラスに評価されるとは限りません。
その理由は以下のとおりです。
固定資産である「建物」「器具備品」は、融資審査において非常に重要な項目です。
金融機関は、これらの資産の構成、変動などを総合的に判断し、融資の可否を決定します。
特に、減価償却費の未実施で資産が膨らんでいないかは注視される点です。
融資審査において、「買掛金」は、会社の支払い能力や資金繰り状況を把握する上で重要な指標の一つです。
買掛金が多い場合の融資審査への影響
買掛金が多い場合、金融機関は以下のような点を懸念し、融資実行を躊躇する場合があります。
返済能力の低下
買掛金が多いということは、その分、返済に充てられる資金が少なくなるため、融資の返済能力が低下する可能性があります。
経営状態の悪化
買掛金の増加が、経営状態の悪化を反映している可能性があります。
リスクの増大
買掛金の増加は、金融機関にとって貸倒れのリスクが増大することを意味します。
融資審査において、未払金・未払費用は、企業の支払い能力や将来の資金需要を測る重要な指標となります。
特に、税金や社会保険料の滞納は、会社の財務状況が厳しく、法令遵守意識が低いと判断される可能性が高いため、融資審査に大きな影響を与えます。
税金や社会保険料の滞納は、融資審査において非常に大きなマイナス要素となります。
「債務超過でないか」、は特に注視される項目です。
債務超過の決算書を提出した場合、融資を受けることは容易ではありませんが、経営改善計画を策定し、金融機関と丁寧に交渉することで、融資が実行される可能性はあります。
融資が難しいケース
債務超過の原因が構造的で、経営改善の見込みが低い場合
事業モデルに問題がある、競争力が弱いなど、構造的な問題が原因で債務超過になっている場合、融資は難しいと判断されることが多いです。経営者の資質や意欲が低い場合
経営者の経験が浅い、経営改善への意欲が低いなど、経営者の資質に問題があると判断された場合、融資は難しいと判断されることがあります。
貸借対照表は、あなたの会社の財務状況を客観的に示す重要な資料です。
金融機関は、この貸借対照表を基に、あなたの会社の信用力を評価します。
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